キャッシュレス決済と一言で言っても、クレジットカードや電子マネー、QRコード決済(スマホ決済)と種類がたくさんあります。

種類が多すぎてどれを選べばいいかわからないので比較できるといいのに…。
そこで、主なキャッシュレス決済のポイントやチャージ方法を比較していきます。
キャッシュレス決済は、現金で支払うときよりスムーズで非接触でできるため感染症対策にもなります。
ポイントカードのような役割もあるので、ポイントを貯めて買い物に使うこともできます。
この記事を読むとどの種類のキャッシュレス決済があなたに合っているかわかるようになりますよ。
豆知識として諸外国とのキャッシュレス事情も比較しています。この記事は2021年12月現在の情報となっています。
キャッシュレス決済の種類を完全比較!

国内で利用されている主なキャッシュレス決済の種類は、以下の4つが挙げられます。
- クレジットカード決済
- デビットカード決済
- 電子マネー決済
- QRコード決済/スマホ決済
また、キャッシュレス決済には前払い、即時払い、後払いの3種類となっています。
前払い | 事前にチャージしておき、商品やサービスの購入時にチャージ額から支払う プリペイドカード決済、QRコード決済、電子マネーなど |
即時払い | 商品やサービスを購入した際、代金が銀行口座等から即座に引き落とされる デビットカード決済など |
後払い | 商品やサービスを受け取った後に支払い請求がくる クレジットカード決済など |
ここでは、主な電子マネー決済とQRコード決済について比較していきます。
電子マネー決済の比較と特徴
電子マネーは大きくわけて、カードを紐づけて利用するものと、チャージして利用するものの2種類にわけられます。
- Suica
- nanaco
- 楽天Edy
- WAON
チャージしてから利用するタイプの電子マネーだと、事前にチャージしておくので使い過ぎる心配がないので安心ですね。
- QUICPay
- iD
支払いのタイミングは紐づけされたカード会社によって異なりますが、後払いが多いようです。
今回は、チャージするタイプの電子マネーの特徴を比較していきます。
<Suica>
鉄道やバス、お買い物などで利用できるJR東日本のICカードです。
交通系電子マネーとして活用される場面が多く、改札機にかざすと通過できるのでわざわざ切符を買う必要がありません。
毎日の通勤通学で電車を利用する人にとっては毎回現金で切符を買う手間が省けるのでとても便利ですね。
自動販売機やコンビニでも利用できます。
また北海道から沖縄までKitaca、PASMO、TOICA、manaca、ICOCA、PiTaPa、SUGOCA、nimoca、はやかけん、icsca、odecaの各エリアでの鉄道やバス等の利用が可能です。
Suicaはカード版とスマホ版があります。使いやすい方を選べるもの便利ですね。
登録費 | デポジット500円(券売機や窓口で購入の場合)/スマホアプリは無料 |
利用可能店舗数 | 94万箇所 |
ポイント還元 | 100円(税込)ごとに1ポイント貯まるお店と200円(税込)ごとに1ポイント貯まるお店がある |
チャージ方法 | 現金、クレジットカード |
付与ポイント | JREポイント |
<nanaco>
セブンイレブンを運営しているセブン&アイ・ホールディングスが発行している電子マネーです。
好きな金額を事前にチャージして、残高から支払いを行う前払い決済手段の一つです。
ポイントカードの役目も備わっていて、お買物をするたびにポイントが貯まります。
お財布ケータイにも対応しているので、nanacoモバイルをダウンロードすると登録費無料で利用できます。
登録費 | 300円(店頭で申込の場合)/スマホアプリは手数料無料 |
利用可能店舗数 | 70万箇所 |
ポイント還元 | 通常200円(税抜)につき1nanacoポイント |
チャージ方法 | 現金、クレジットカード、セブン銀行ATM |
付与ポイント | nanaco |
<楽天Edy>
楽天グループのサービスにも紐づいているので、楽天市場や楽天トラベル、楽天モバイルなど利用する人におすすめです。
各サービスで貯めたポイントを楽天Edyにチャージして買い物することができます。
楽天はキャンペーンが充実しているので、エントリーするとポイントボーナスが貰えます。
私も楽天で買い物したり、楽天モバイルを使ったりしているのでもちろんEdyも持っています。
楽天では5と0の付く日はポイントアップのキャンペーンが行われているのでこの日に買い物をするようにしてポイ活もしています。
登録費 | 330円(店頭で申込の場合)/スマホアプリは手数料無料 |
利用可能店舗数 | 90万箇所 |
ポイント還元 | 通常200円(税込)につき1ポイント |
チャージ方法 | 楽天カード、セブン銀行ATM、銀行口座など |
付与ポイント | 楽天ポイント |
<WAON>
JALマイレージバンクと連携しているので、JALのマイルがお買物をするたびに貯まります。
JALのマイルは航空券に交換できるので、私もWAONで買い物をしてまいるを貯めています。
そのお陰で国内旅行や海外旅行などマイルを使ってできるので、かなりお得です♪
他にも「サッカー大好きWAON」や「ご当地WAON」などの取り組みがあります。
サッカー大好きWAONは、利用した金額の一部をイオンが寄付し、ホームタウンの活性化やクラブチームのために使われます。
ご当地WAONは、利用金額の0.1%をイオンが寄付し、地域を活性化するために使われています。
買い物する事で、地域にも貢献できる素晴らしいサービスですよね。
それにご当地WAONはカードのデザインもご当地オリジナルになっています。
私の地元でもご当地WAONがあり、子育て支援や教育環境、動物園の充実を目的に使われているようです。
登録費 | 300円(店頭で申込の場合)/スマホアプリは手数料無料 |
利用可能店舗数 | 84.8万箇所 |
ポイント還元 | 通常200円(税込)につき1ポイント |
チャージ方法 | 現金、クレジットカード、イオン銀行など |
付与ポイント | WAONポイント |
QRコード決済の比較と特徴
QRコード決済は、スマートフォンにアプリをインストールして、支払時にQRコードをみせるか店舗のQRコードを読み取り決済するシステムです。
スマホさえあれば、支払いができる便利さや、ポイントの貯まりやすさが魅力です。
スマホ決済とも呼ばれていて、コンビニやスーパー、ドラッグストアなど私たちの身近なお店で利用できるようになっています。
アプリをインストールしてから銀行口座やクレジットカードなど支払い元を登録する必要があるので、まだ銀行口座やクレジットカードを持っていない学生さんは登録が難しくなっています。
他にも口座やクレジットとの紐づけはセキュリティ面で不安が残るというあなたは利用を躊躇するかもしれませんね。
各サービスによって、ポイント還元率やチャージ方法など違いますので PayPay、楽天ペイ、LINE Pay、au PAY、d払い、の5社で比較していきます。
<Pay Pay>
ソフトバンク株式会社とヤフー株式会社が合併事業として行っているキャッシュレス決済サービスです。
そのため、ソフトバンクのスマホユーザーやYahoo!Japanのクレジットカード決済を使うとポイント還元率が高くなります。
ソフトバンクユーザーは、毎週日曜日にアプリ内のPayPayモールでネットショッピングをすると最大20%まで還元率が上がります。
しかし、ネットショッピングをあまりしない人やソフトバンクユーザーでなければポイントの恩恵はあまり受けられないので他のキャッシュレス決済を選んだ方がよいかもしれませんね。
登録費 | 0円 |
利用可能店舗数 | 344万箇所 |
利用限度額 | 上限金額は、支払い方法によって異なる。PayPay残高の場合24時間で50万円 |
ポイント還元率 | 購入額の0.5%~最大1.5%がPayPay残高として還元 |
チャージ方法 | 銀行口座、クレジットカード、セブン銀行、ローソン銀行 |
付与ポイント | PayPayボーナス、Tポイント |
<楽天ペイ>
楽天のIDと紐づけることができるので、楽天ペイで決済すると楽天ポイントも貯まります。
貯まった楽天ポイントを支払いに充てることもできますよ。
楽天カードから楽天キャッシュにチャージしてお支払すると最大1.5%還元されます。
楽天ペイからSuicaをチャージすると200円に1ポイント付与されるので毎日Suicaを利用して通勤通学しているあなたはかなりお得です!
登録費 | 0円 |
利用可能店舗数 | 500万箇所 |
利用限度額 | 支払い方法によって異なるが3万~50万円 |
ポイント還元率 | 1%~最大1.5% |
チャージ方法 | 楽天カード、楽天銀行、ラクマ、楽天ウォレットなど |
付与ポイント | 楽天ポイント |
<LINE PAY>
メッセージアプリのLINEが提供しているQRコード決済サービスです。
友達同士での割り勘や支払いにとても便利で、口座番号を必要なく振込手数料も無料です。
ランチや飲み会、複数人から贈るプレゼントの代金などを立て替えてくれた友だちにLINE Payで送金できます。
現金の持ち合わせが少ない!というときにもその場で送金できる手軽さは有難いですね。
LINEのトークルームから送金ができるので、支払いの記録も一目でわかるのでトラブルも避けられそうです。
登録費 | 0円 |
利用可能店舗数 | 400万箇所 |
利用限度額 | LINE Cashが10万円、LINE Moneyが100万円 |
ポイント還元率 | 0.5%~2% |
チャージ方法 | 銀行口座、セブンATM、LINEペイカードなど |
付与ポイント | LINEポイント |
<au PAY>
毎月のau携帯電話利用料や「インターネット」「auでんき」などのauサービスの利用で、毎月Pontaポイントを貯めるができます。
毎月決まって支払うスマホ利用料やインターネット代、電気代でポイントが貯まり支払いに使えるのは嬉しいですよね。
ポイントはauのスマホの利用料への支払いに充てることもできるのでauユーザーであれば、au PAYの利用がおすすめです。
ポイントの有効期限は、最終利用日から1年間なので利用や貯める度有効期限も更新されていきます。
定期的にキャンペーンを行っていて、ポイント還元率が増えるサービスがあるので情報をチェックしてみましょう♪
ポイントの還元率はお買い物や公共料金の支払いは1%、スマホの利用料支払いなら11%となっています。
その他月々の利用額に応じてステージ制となっており、還元率が異なります。
過去3ヶ月の利用額によってステージが分けられているので、auのホームページにログインすると調べられますよ。
登録費 | 0円 |
利用可能店舗数 | 453万箇所 |
利用限度額 | 1回あたり30万円、1日あたり50万円 |
ポイント還元率 | ステージ制になっていて最大18% |
チャージ方法 | 銀行口座、クレジットカード、auかんたん決済、auショップなど |
付与ポイント | Pontaポイント |
<d払い>
ドコモが提供している、スマホ決済サービスです。
未成年であっても、ドコモの契約者もしくは利用者登録されていれば、「電話料金合算払い」で最大月1万円(税込)まで利用ができます。
dポイントは飲食店での支払いやスマホ購入代金にも充てることができます。
私の両親は長年ドコモユーザーなので、利用代金で貯めたポイントをスマホ購入時に充てていました。お買物でもポイントが貯まるのは嬉しいですよね。
登録費 | 0円 |
利用可能店舗数 | 266万箇所 |
利用限度額 | 最大10万円。自分で限度額設定可能 |
ポイント還元率 | 街のお店だと通常200円につき1ポイント、ネットだと通常100円につき1ポイント |
チャージ方法 | 銀行口座、クレジットカード、ATMなど |
付与ポイント | dポイント |
キャッシュレス決済の種類が多すぎてどれを選ぶ?

キャッシュレス決済と言っても種類が多すぎでどれを選べばよいのか、本当にわかりませんよね。
私もキャッシュレス決済は便利なのはわかるし、スマホで決済ができれば財布を持ち歩かなくて良いので使いたいと思っていました。

でも種類が多すぎて結局どれがいいのかわからない…。
キャッシュレスサービスをどれにするかは、あなたのライフスタイルに合わせて、選ぶのが一番です。
それが難しいんだよ~と言われそうですが、以下の選び方を参考にしてみてくださいね。
<どこのキャリアのスマホを利用しているか?>
- ソフトバンク・・・PAY PAY
- au・・・au PAY
- ドコモ・・・d払い
<チャージや決済方法は現金かクレジットか?>
- 現金派・・・Suica、nanaco、楽天Edy、WAON
- クレジット派・・・QRコード決済、QUICPay、iD
<よく利用するお店はどこか?>
- セブンイレブンやイトーヨーカドー・・・nanaco
- イオン・・・WAON
- 楽天・・・楽天Edy、楽天ペイ
- Yahooショッピング・・・PAY PAY
キャッシュレスサービスを提供している会社で買い物するとお得なキャンペーンやポイントの還元率が良いなどの特典があります。
<ポイントの還元率が高い決済方法を選ぶ>
還元率は、チャージ方法やクレジットカードとの紐づけなど様々な組み合わせにより最大還元率を得ることができるので公式ページでチェックしてみましょう。
ポイントは1ポイント1円として買い物や支払いに充てられるサービスがほとんどなので、上手に貯めればかなりお得です。
私はポイント還元率で選びたかったのですが、組合せや説明が難しくてわけがわからなくなってしまいよく利用するお店で選びました。
<加盟店数が多いところを選ぶ>
- 加盟店数が多い・・・楽天ペイ
加盟店数が多いということは全国どこでも使える可能性が高いということです。
出張などで全国各地に行く機会が多いというあなたは加盟店数で選ぶのも一つの手です。
キャッシュレス決済は種類が多すぎて、どれにしようか迷いますがこのようにライフスタイルにスポットを当てて考えると選びやすくなるので参考にしてみてください♪
キャッシュレス種類別の利用割合と諸外国との比較

日本でのキャッシュレス種類別の利用比率をみていくと、クレジットカードが多くなっています。
クレジットカード 25.8%、電子マネー 2.1%、スマホ決済(QRコード) 1.1%、デビットカード 0.75%となっています。
様々な種類のキャッシュレスを合計すると利用割合は、過去最高の29.7%となりました。
日本の政府は2025年には、キャッシュレス決済の使用割合を40%にすると掲げているので、今後さらに増えることでしょう。
ただ、海外に比べると日本の使用率はまだまだ低いと言えます。
私も驚いたのですが、韓国はキャッシュレス決済の割合は96.4%もあるそうです。
この数値をみると年配の方もキャッシュレスを使用しているということになりますよね。
次にキャッシュレス決算比率が高いのがイギリスで68.6%、その次が中国の65.8%になります。
海外の主要国のキャッシュレス決済の比率は、40%~60%です。このように比べると日本のキャッシュレス割合は低いですよね。
なぜ韓国がここまで、キャッシュレス決済の割合が高いかというと、国を挙げて政策を行っているからです。
例えば、クレジットカードの決済額が年収の4分の1を超えた場合、その20%を300万ウォン(約30万円)を上限に所得から控除、もしくは年末の源泉徴収で還付できるという施策をとっています。

こんなメリットがあるなら、なるべくクレジットカードで決済するようになるかも!
他にも盗難にあったとき、現金は追跡することが難しいですが、各種類のキャッシュレスなら記録が残るので不正利用の防止になります。
そういった理由で海外では、キャッシュレス決済の普及率が高くなっています。
日本は、キャッシュに対する信用度が諸外国に比べると高く、盗難被害も少なくなっています。
またキャッシュレスを導入している店舗も70%程度で、キャッシュレス決済をした際に掛かる手数料もネックです。
そのような理由から日本のキャッシュレス普及率は諸外国に比べると遅れているのです。
また、キャッシュレスの種類が多くどれを選んだらよいかわからないということも躊躇される原因かと思います。
私も基本的には、キャッシュ派でした。キャッシュで支払いができないところはないけど、キャッシュレス決済をできないところは結構ありますよね。
しかし数か月前から電子マネーを使うようになりコンビニなどでも使用しています。
わざわざ小銭を出したり閉まったりする手間も省けるし、チャージもスマホでできるので便利さに気付きました。
まとめ

- キャッシュレスの種類は、クレジットカード、デビットカード、電子マネー、QRコード決済/スマホ決済の4つに分けられる
- キャッシュレス決済には前払い、即時払い、後払いの3種類がある
- チャージ方式の電子マネーSuica、nanaco、楽天Edy、WAONについて比較している
- QRコード決済は、PayPay、楽天ペイ、LINE Pay、au PAY、d払いについて比較している
- キャッシュレスサービスをどれにするかは、あなたのライフスタイルに合わせて選ぶのが一番
- 日本のキャッシュレス決済の割合は29.7%
- 海外の主要国のキャッシュレス決済の比率は、40%~60%と日本の利用率より高い
キャッシュレス決済と言っても種類が多く、全て比較はできていませんが、主なサービスをまとめてみました。
これからキャッシュレス決済を使ってみようと考えているあなたの参考になりますように♪
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