サファリパークに出掛けると、思い出すダチョウの存在。好きな動物は?と聞かれても「ダチョウ」と答える人を見たことがありません。
そんなダチョウの頭が悪いという話を聞いて、半信半疑で調べてみたところそれは本当でした!
頭が悪いことはもちろん、想像以上にとてもおもしろくて実はとてもスゴイところを持つ生き物でした。
調べていくうちに、ダチョウってこんな魅力的な生き物だったのか!好きになっちゃうと思ったほど。
ダチョウの頭が悪い理由やそれにまつわるおもしろエピソード、そして人類をも救うダチョウのスゴイところをお伝えします。
記事を読まずにダチョウの魅力を知らないままで居るのはもったいない!サファリパークで楽しみが減ってしまいますよ。
ウィットに富んだ表現で明快‼️ちょっとためになる生き物たちのおどろきの真実も載っています。
読んでいるとついニヤニヤしてしまう!人前で読むときは気をつけてくださいね。
ダチョウは頭が悪いといわれているのはナゼ?
ダチョウは頭が悪いといわれるのは、その記憶力と思考力のなさからです。
ダチョウが大好きでとうとう飼ってしまった獣医学博士の塚本康浩さんは、毎日顔を合わせているダチョウたちに5年経っても覚えてもらえなかったそう!
これほどまでに記憶力がないと、すがすがしい‼︎
塚本さんとの5年間も、ダチョウからすると毎日が初対面だったのでしょうか。
毎日会うなら、せめて1年くらいで覚えて欲しいものですよね。塚本さんはダチョウのそんなところにも魅力を感じているのでしょう。
これを知って、ふと自分自身と重ねてみました。私は物忘れが多く、子どもに「ママは忘れ虫だね」とよくいわれます。
そして家の備品をよく買い忘れてあたふたしているため、買いそびれないように買い物中は付き添って教えてくれるのです。
そんな子どもからのため息混じりの視線が、ダチョウへの塚本さんの眼差しと似ているように感じ、なんだかダチョウに親近感が湧いてきました。
ちなみに人が背中に乗った違和感もスグに忘れて走ってくれるそうですよ。
そんなにスグに忘れられるなら、嫌なこともスグに忘れてストレスを感じずに過ごせそう!少し羨ましくなりますね。
ところで、ダチョウ症候群という言葉をあなたはご存知ですか?
米国の心理学者ワイナーさんがつくった言葉で「目の前にある事を直視しないで、何もしようとせずやり過ごす心理状態」を指します。
ダチョウが身に危険を感じた時に、砂の中に頭をうずめて隠れたつもりになることからこの言葉は生まれました。
まさに、頭隠して尻隠さずを地でいっているのね!
危険があっても頭だけ隠したところで、何の解決にもなりません。ほとんど考えていないことがわかります。
こういった記憶力のなさと思考力のなさから、頭が悪いといわれ始めたわけですね。
もちろん、これだけ頭が悪いのには身体的な特徴が起因しています。これは記事の後半で解説していきますよ!
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ダチョウは頭が悪いとわかるおもしろエピソード4選
ダチョウの頭が悪いとわかるおもしろエピソードを4つ紹介していきます。
読み終わる頃には「あれ、好きかも?!」となってしまう、おバカで愛らしいエピソードですよ。
それでは一つずつ見ていきましょう♪
パニック状態で群れから出ると家族構成が変わっている
たとえば、ダチョウのA家とB家があり、両家がケンカをしはじめパニック状態になります。
ケンカが終わり、群れから出たときにはパートナーが入れ替わっていたり、子どもの人数が変わっていたりしているのです。
そして、家族構成が変わったことに気付きません。記憶力が低すぎる‼︎
最初みんなで子育てをして子孫を多く残す工夫なのかと深読みしましたが、調べてみるとただ忘れているだけのようです。
パートナーの意味が全然ないですね!
1羽が走り出すと皆走る!もちろん目的はない
群れで生活をするダチョウですが、1羽が走り出すと何も考えず皆も走り出します。
先頭が行き止まりになると、別の1羽が走り出した方向にまた皆が走るそう。ちなみに、フンをお尻につけたまま。
サファリパークに行った時に流し見しているダチョウですが、次回行くときにはダチョウのこんな姿を見たくて注目しちゃいそうです。
行き当たりばったりでよく遭難する
ダチョウの行動は行き当たりばったりで、考えがありません。何の順番もなく、何の方向性もなく、ただただ行った道を右往左往。
こうした行動が災いして、よく遭難します。
私は方向音痴で、知らない道を通る時に角を3つ以上曲がるともう来た道がわからなくなります。
あまり行かない場所や久しぶりの行き先では、行きも帰りもGoogleマップが手放せません。
ダチョウとは違った角度で、私は迷子になります。
長寿なのに死因は走っていてモノに激突か崖から落ちる
4つ目のエピソードは、ダチョウの死因。ダチョウの寿命は50〜60年と長寿です。
長寿なのに、その死因の多くは走っていてそのままモノに激突か、崖から落ちることだそう。
パニックに弱く、行き当たりばったりで走りたがりな習性が災いしていますね。死因がなんともダチョウらしいです。
こうしてダチョウのエピソードを読むと、とにかくおもしろくて愛らしい生き物だと感じました!
私は今までダチョウについて、足の速い大きな鳥類としか知らず、あまり気にかけたこともありませんでした。
好きな動物を聞かれてダチョウが頭をよぎったこともありません。
そんなダチョウがこんなにおもしろかったとは、もう好きになっちゃいそうです。
もうサファリパークで流し見しないっ‼︎
ここまでダチョウへの「好き」が盛り上がってきたところで、それはナゼだろうと考えました。
きっとどこかダチョウに憧れたからかもしれません。
問題を難しく考えて行動に移せなかったり、結果によって後悔してしまったり、あなたにも経験があるでしょう。
もっと物事を単純に考えられたらラクなのにと思ったこともあるでしょう。
高知能の人間らしいこうした想いが、頭の悪いダチョウを魅力的に感じさせている気がしてなりません。
おもしろ好きのあなたも、ダチョウの魅力に惹かれはじめたのではないでしょうか♪
ダチョウの頭が悪い身体的理由と驚きのスゴイところ
知能だけが生き物にとって重要ではありませんよね。頭の悪さには驚きましたが、ダチョウはスゴイところも規格外なのです‼︎
ダチョウの頭が悪い理由は何でしょうか。それは見た目からもわかるように、体の大きさに対して脳が小さいことにあります。
この身体的な特徴に加え、人類をも救うダチョウのスゴイところにも触れて解説していきます。
頭が悪い理由は見た目通り脳が小さいから
ダチョウはおよそ身長2.4メートル、体重140キログラムですが脳みそは40gととても小さいです。
体重と脳の重さを比率で表すと、なんと0.03%‼︎ちなみに同じ鳥類のスズメは3.85%です。
あの大きな眼球が60gであるため、眼球よりも小さな脳ということ。頭が悪い理由は見た目通りでした。
鶏卵が1個約60gだから、それよりも小さいのね!
しかも脳の表面はしわがほとんどなく、ツルツルだそう。
脳のしわは、脳内の離れた領域をニューロン(情報の伝達と処理を行なう神経細胞)が行き来して物理的にできるものです。
せまい頭の中に収まる脳は、しわがあることでハンカチを丸めているように体表面積が広くとれます。
つまり、ダチョウの脳は表面積もせまく、ニューロンの行き来もあまりないため、考えるという行為ができていないわけです。
神経細胞の行き来があまりないと、脳の記憶する部分から必要な情報を引き出すこともできず、記憶力もないはずですね。
おもしろエピソードから頭の悪さはわかっていましたが、こうした身体的特徴がその理由として明らかになっています。
もしかしたら隠された突出した能力があるのでは…という期待は、知能に関してはしなくてよさそうです。
人類をも救う?!ダチョウのスゴイところ2つを紹介
ここまではダチョウの頭が悪いことについてばかりでしたが、実は驚きのスゴイところもあるのです‼︎
知能だけが重要ではありませんね。人類をも救う、ダチョウのスゴイところを2つ紹介します。
2つでは少なく感じるかもしれません。しかし、この2つがそれぞれ規格外にスゴイのです。
時速60kmで30分走りつづけられる
ダチョウは鳥類でありながら全く飛べませんが、動物界ではチーターの次に足が速く、二足歩行の動物の中では最速!
その速さは時速60km、しかも約30分間走り続ける持久力を持っています。
最高時速が100kmを超えるチーターは10秒くらいでヘロヘロになります。
渡り鳥があんなに長く飛べるのは、驚異的な疲労回復力にあり、鳥類の筋肉に多くあるイミダゾールジペプチドという成分が起因しています。
この鳥類由来の特徴が、ダチョウの持久力を引き出してくれているのですね。
山登りが趣味の知人がこのイミダゾールジペプチドのサプリメントを愛飲していたことを思い出しました。
この頃疲れが取れにくいことを実感しているアラフォーの私には、必要な成分かもしれません!
ダチョウのような持久力を手に入れたいです!
病原菌を無害化できる
ダチョウは驚異的な回復力を持っています。
ダチョウを飼育し研究をされている塚本さんは、ある日ダチョウが大ケガをしてもスグに回復してしまうことに気付きました。
その生命力と治癒力を解き明かすため、ダチョウ抗体の研究をスタート。
ダチョウが生成する抗体は、ウイルスやバクテリアを不活性化する能力がたいへん高いことが判明したのです。
この研究の末、2008年には「ダチョウ抗体マスク」が誕生しました。
まさに人類をも救うダチョウのスゴイ能力ですね♪
まとめ
- ダチョウは頭が悪いといわれるのは、その記憶力と思考力のなさが原因
- 5年間面倒を見た人の顔も覚えられず、パニックを起こすと家族も忘れる
- 行った道を覚えないため、よく遭難する。1羽が走ると考えなしに皆走る
- 長寿なのに死因の多くは、走っていてとまれずモノに激突か、崖から落ちる
- 頭が悪い理由は、その眼球よりも小さい脳のため。脳のしわはツルツルで、体重と脳の比率も0.03%と低い
- 時速60kmで30分走りつづけられるスピードと持久力がスゴイ
- ダチョウの抗体は病原菌を無毒化する能力がたいへん高く、人類をも救うスゴさ
ダチョウの頭が悪い理由やエピソードを調べるうちにスゴイ部分まで知り、ダチョウの印象がかなり変わりました。
とても低い知能ですが、どこか憧れさえ抱いてしまう部分があり、規格外にスゴイところもあってとても魅力的な生き物。
突っ走って思いっきりぶつかっても気にしない!忘れてまた走ってしまえ!!と、今日も強く生きるダチョウに背中を押された気さえします。
次にサファリパークへ行った時には、ダチョウの魅力を思い出しながらこれまで以上に楽しんでくださいね♪
ウィットに富んだ表現で明快‼️ちょっとためになる生き物たちのおどろきの真実も載っています。
読んでいるとついニヤニヤしてしまう!人前で読むときは気をつけてくださいね。
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